百年の時を纏う、田辺生まれの銘菓
和歌山県田辺市で大正時代に創業し、世代を超えて愛され続けてきた老舗 鈴屋。その象徴ともいえる存在が「デラックスケーキ」です。流行を追うことなく、しかし古びることもない佇まい。発売以来ほとんど姿を変えず、人々の記憶とともに在り続けてきたこの菓子は、土地の時間そのものを閉じ込めたような存在です。
和と洋が溶け合う、静かな甘美
しっとりと焼き上げた重みのあるカステラ生地に、白いんげん豆を使った自家製ジャムを挟み、全体をなめらかなホワイトチョコレートで包み込む、その構成は極めてシンプルでありながら、他に代えがたい完成度を誇ります。和菓子の豆の技と、洋菓子の焼成とコーティング。その交差点から生まれる味わいは、懐かしさと新しさを同時に感じさせ、静かに心をほどいていきます。
銀紙に包まれた、変わらぬ贅沢
どこか懐かしい銀紙をほどいた瞬間、立ち上がる上品なホワイトチョコレートの香りと美しい直方体のフォルム。それらは半世紀以上の時を経た今も揺らぐことがありません。大切な人へ贈るにふさわしい、控えめでありながら確かな贅沢が、ここにあります。
