和歌山の竹が拓く、「空間を聴く」という思想
和歌山の里山に育つ竹と、音響技術の粋が出会い生まれた全方位スピーカー「Kaguya」。ウメダ電器が目指したのは、音を正面から聴く装置ではなく、空間そのものに響かせる体験です。360度すべての方向へ均一に音を放つ構造により、部屋のどこに身を置いても、音像は自然で立体的。まるで演奏会場に身を委ねるような、包み込まれる感覚が広がります。
乾留竹が生む、音と佇まいの完成形
筐体には、和歌山産の竹を燻して仕上げる「乾留竹」を採用。割れやすいという竹の弱点を克服しつつ、しなやかさと強度を兼ね備えた理想的なエンクロージャーを実現しました。澄み切った高音と、温かみのある中低音。その響きは、素材そのものが持つ個性に支えられています。竹取物語を想起させる円筒形の意匠は、スピーカーの枠を超え、空間に静かな品格をもたらす工芸的存在です。
希少性と循環が宿る、和歌山発ラグジュアリー
設計から製造、仕上げまでの工程は、ほぼすべてを一人の職人が手作業で担い、月に生み出せるのはわずか一組。その希少性は、所有する喜びを一層深めます。また、Kaguyaは放置竹林という地域課題の解決にも寄与し、里山の循環とともに生まれる音響作品でもあります。日常をコンサートホールへと変える贅沢。その中心に、和歌山の自然と技が静かに息づいています。
